【はじめに】

元地方公務員、地元奈良では対面でそして遠方の方にはオンラインでコーチングをしている澤村一誠です。
大学卒業後、平成元年4月からは奈良県警察官として、平成3年11月に奈良県警察官を退職後は、大阪府の八尾市役所の職員として2021年3月まで合計約31年間地方公務員として仕事をしてきました。
ここ4回のブログでは、私自身の経験も含めて面接の戦略などについてお伝えしてきました。

今回のブログでは私が31年間仕事をしてきた地方公務員とはそもそも何なのか? どんな仕事をしているのか? どんな職種があるのか?についてお伝えします。
地方公務員と言えば都道府県の職員、市町村の職員がイメージできると思います。
仕事は何ですかと聞かれて「〇〇県庁です。〇〇県庁に行ってます。〇〇市役所です。〇〇市役所に行ってます」と答えるイメージがありますよね。他には「〇〇県の職員です。〇〇市の職員です。〇〇町の職員です。〇〇村の職員です」といったところでしょうか。

【〇〇警察官は地方公務員か?】

いつもブログでお伝えしているとおり私は市役所の職員の前は奈良県の警察官でした。
奈良市内の奈良警察署のとある交番所で道案内や拾得物処理、交通事故処理、交通違反者への指導といった仕事をしていました。
私のように都道府県の警察官(東京都の警察官はなぜか東京都警察官とは呼ばず警視庁の警察官と呼びます)も地方公務員なのでしょうか。
結論から申し上げるとまぎれもない“地方公務員”です。
地方公務員ではなく国家公務員と思っておられる方も多いようですが地方公務員です。

【警察官と警察職員】

地方公務員は、申し上げたとおり都道府県庁や市役所、町村役場で仕事をする公務員や都道府県の警察本部や警察署で仕事をする職員(一般的には職員とは言わず警察官と呼びます)や市町村の消防本部や消防署で仕事をする職員(ここも一般的には職員とは言わず消防官と呼びます)も地方公務員です。
余談ですが、どうして警察職員とか消防職員と呼ばないのかご存じですか?
紛らわしいのですが都道府県警察や市町村消防で仕事をする職員には、警察官や消防官以外の職員が存在するからです。
例えば、警察本部の教養課(警察官の研修を担当するセクション)には警察官に柔道や剣道を教える警察職員がいますし、警察署の会計で警察官の給与計算や会計処理をする職員もいます。
これらの職員は警察で仕事をしていますが警察官ではありません。
ですので警察内部では「本官です」(警察官のことです)といった言葉や「本官ではありません)(警察職員のことです)といった言葉が頻繁に使われます。

【他の地方公務員の種類・職種】

では、地方公務員には、他にどんな職種があるのでしょうか?
福祉関係では、市町村が運営する保育所や保健師などの職員も地方公務員です。
医療関係では、都道府県立病院に勤務する医師や看護師、レントゲン技師なども地方公務員です。
学校教育関係では公立小中高校など学校の教師もまぎれもない地方公務員です。
都道府県や市町村の図書館・博物館・美術館などで働く司書や学芸員などもです。
環境関係ではパッカー車(ごみの収集車)に乗車してごみを収集する職員やバキュームカー(し尿汲み取り車)に乗車してし尿を収集する職員、火葬場や斎場で仕事をする職員も地方公務員です。

【暮らしを支える地方公務員】

ここまでお伝えしてきたように地方公務員といっても様々な職種がありいろいろな仕事をしていることがお解りいただいけたと思います。
特に市町村の職員は、住民の方の生活に密着した様々な場面で、また、人生の様々な局面で暮らしを支える仕事をしています。

【地方公務員とエッセンシャルワーカー】

エッセンシャルワーカーという言葉を耳にされたことがあると思います。
エッセンシャルワーカーは、直訳すると「必要不可欠な労働者」で社会基盤を支えるために、なくてはならない仕事に従事する労働者のことです。医療・福祉や保育、運輸・物流、小売業、公共機関などがこれに該当します。
エッセンシャルワーカーは、2020年の新型コロナ禍を機に注目を集めました。
コロナ禍の折、感染のリスクを負いながら現場で働く人々に対して国のトップが「エッセンシャルワーカー」という言葉をを用いて感謝や敬意を表し、マスコミこれを広く取り上げたためです。

注目を集める一方、人手不足が顕著な職種である実態が問題視されています。
厚生労働省の「令和2年版厚生労働白書」を見ると、2040年には就業者の約5人に1人が医療・福祉分野に従事する必要があることが示されており、需給バランスの改善が必要となっていることがわかります。

市役所・町村役場の職員、警察官や消防士など私たちが日常的に利用する公共機関で働く公務員もエッセンシャルワーカーに区分されます。
市区町村における感染者数の集計や、住民からの電話相談などに対応している保健所の職員は、コロナ禍の最前線にいます。近年、各地の公務員数は削減され、保健所も慢性的な人手不足の中で対応に追われる状況です。

【まとめ】

地方公務員は、日常、住民の方と接する機会はそれほど多くありません。
地方公務員というと住民票の発行や戸籍関係、税金の対応といった仕事をイメージする方も多いでしょう。
コロナ禍や近年のゲリラ豪雨や災害など有事の際に住民の方の生活を支えているのも地方公務員です。
非常にやりがいのある仕事だと言えます。
面接シリーズのブログでお伝えした戦略を参考に、一人でも多くの方が地方公務員を目指されることを願ってやみません。

本当の自分を再発見しませんか?

地方公務員がやりたいことを見つけて
仕事を『志事』にする
無料7日間メールセミナー

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP