地方公務員の悩み解消コーチ

元地方公務員、地元奈良では対面でそして遠方の方にはオンラインでコーチングをしている澤村一誠です。
大学卒業後、平成元年4月からは奈良県警察官として、平成3年11月に奈良県警察官を退職後は、大阪府の八尾市役所の職員として2021年3月まで合計約31年間地方公務員として仕事をしてきました。その間、様々な壁にぶつかって悩んで来ました。(もちろん何かをやり遂げた達成感や充実感を味わったことも数知れません)

 

悩みを家に持ち込むことの是非はあるにせよ

悩んだり迷ったりした時にどのように解消したのかお伝えしますね。悩みが深く込み入ったことであればあるほど悩みの渦中にいる本人にとっては「もうたまらん」、「もうやってられへん」といった思いに囚われ、先が見えなくなり物事を悪いように悪いように考えてしまいます。もうこの世の末かと思うような心境になることもあります。
こんな時、私はまず嫁さんに悩みを聴いてもらいました。仕事の悩みや愚痴を家に持ち込まないという考えもありますが、私はそんなに人間が出来ていませんので思い切り家に持ち込んでいました。そして嫁さんに悩みを聴いてもらっていました。もちろん嫁さんもその悩みの詳細や微妙なニュアンスはわかりません。私も「聴いてもらっていました」とは、まさに「聴いてもらっている」だけで答えを求めている訳ではありません。悩みを解決する方法、または悩みへの向き合い方をどうすればいいのかを一番わかっているのは「悩んで悩んで悩んで悩み尽くしてもまだ悩んでいる24時間その悩みに向き合っている人」・・・悩んでいる本人ですから嫁さんが解決する妙案を持っている訳はありません。そんな妙案があれば本人が妙案を思いついていますよね。
私が悩みを家に持ち込んで嫁さんに聴いてもらう目的はただひとつ、「聴いて」もらうことです。

嫁さんの関わり

嫁さんに聴いてもらうシチュエーションは概ねこんな感じです。私は嫁さんのことをこどもが出来てから「母さん」と愛を込めて呼んでいますので「母さん」とまず呼びかけます。嫁さんにも「里佳」という素敵な名前は当然あり、こどもが大きくなってからはいつまでも「母さん」と呼ぶのもどうかなと感じて「里佳さん」と呼んでいた時期がありましたが嫁さんから「里佳さんて呼ばれるのはなんや変、違和感がある」と言われてから「母さん」に戻した経過があります。余談でした。でまず「母さん」と呼びかけ「今な〇〇〇なことがあってな。どうしたらええか答えが見つからへん。めちゃくちゃ悩んでるねん。俺はどうしたらええんやろうか」
そんな時はだいたい嫁さんは家事(特に炊事)をしています。まあそうですね。帰宅してからおもむろに話をするのでそういったシチュエーション、時間帯になります。
母さんはこう答えます。「そうなん。お父さんも大変やな」ちなみに嫁さんから私への呼び方はこどもが出来てからずっと「お父さん」です。これも余談でした。
私:「どうしたらええやろ。なんか悩んで悩んでしんどいねん」
嫁さんは家事をしながら私の話を一所懸命に聴いてくれます。
母さん:「せやな。どうしたらええんやろな。そのまま悩んどいたらええやん。そのうち消えるやろ」ちなみにこれも余談ですが「一生懸命」って言いますよね。本当は「一所懸命」らしいです。何かの本で読んだ記憶があります。「一つの所で懸命に」というところから来ているようです。
私:「母さんはそない言うけど悩み続けるのもなんかしんどい」
母さん:「確かにしんどいわな。そしたら解決策を頑張って見つけたらえええやん」
私:「見つからへんから悩んでいるねんけど」
母さん:「確かに見つからへんから悩んでいるんやな」
私:「そうやねん」
母さん:「そうやな。それやったら3日間だけ悩むのを忘れたらどうやろ」
私:「なるほど。3日間だけ考えるのやめとく」
ほんの10分程度の会話ですが私の気持ちはすっと楽になります。

認めて聴いてくれている母さん

コーチングには「認める」「聴く」というスキルがあります。嫁さんは意識しないでこのスキルを私に使ってくれています。もちろん聴いてもらっている最中にある私も嫁さんがこんなスキルを使っていることを意識はしていません。
「認める」とは具体的にどのような関わりかと申しますと・・・・・、相手の言葉に適切に反応することです。例えば、相づちを打ったり、うなずいたりすることが「認める」というスキルです。他には、相手の口にした言葉を繰り返すという関わりも「認める」になります。「リフレイン」とも「おうむ返し」とも言います。相手の言葉をそのまま繰り返す場合もありますし、キーワードのみを繰り返す場合もあります。このキーワードのみを繰り返す場合は、特に相手が口にした感情を繰り返すと効果的です。
例えば「チームが一つになって試合に勝って嬉しかった」を繰り返す場合は「試合に勝ったんやな」より「勝って嬉しかったんやな」という具合です。
次に「聴く」というスキルについてお伝えします。具体的にどのような関わりかと申しますと・・・・・、相手の話す速度や声のトーン、呼吸、しぐさなどに合わせることです。この関わりは「ペーシング」と言います。他にも接続詞を上手く使う関わりも「聴く」ということです。ここで上手くいうのは接続詞でも「しかし」とか「でも」と言った相手の言葉を否定する接続詞ではなく「それで」とか「それから」といった相手の話を促すような接続詞を使うことです。

まとめ

何気ない会話ですが確かに私は母さんとの会話でいつも楽になります。改めて相手を「認める」や「聴く」といったコーチングの関わりが悩みを相談されたときに効果的であり有効な関わりであることを母さんのとの会話で大切であることを認識しました。コーチングを伝える立場でもあり講師でもありますが「悩み」を相談されたときには積極的に自然に「認め」て「聴く」ことを心掛けます。そうすることが相手とのより良い関係をつくることになります。次回以降、私、いや私だけでなく地方公務員がどんなことで悩んでいるか紹介しますね。

本当の自分を再発見しませんか?

地方公務員がやりたいことを見つけて
仕事を『志事』にする
無料7日間メールセミナー

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP