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“地方公務員”の現在(いま)を応援し、そして未来も照らしたい。
“現役地方公務員キャリアコンサルタント、ヒューマンリソースコンサルタント”の澤村一誠です。
予算のイアリング、ヒアリングのお相手は2つの耳ではなく担当課の実務の要潤、いや要である係長の方がほとんどです。
要求項目の一つ一つについてその必要性と要求額の根拠を確認していきます。中には本当に必要かどうかは何とも言えない。言えないが要求のテーブルに上げないと予算を確保できないためとりあえず要求しておこう的な項目もあります。そういった項目は必要性をよくよく聴いているとボロや矛盾が出てきます。
そんなときの対応は査定者によってさまざまです。先日登場した自分には厳しく他人にはもっと厳しい方はそれはそれはもう詰める詰める詰める叩きのめす叩きのめす。相手の方が気の毒になるほどでした。例えば能面のように無表情に「要求が矛盾だらけやな。これでは査定できない。直ちに修正」といった具合です。
一方、要求内容にボロや矛盾があっても詰めることなくゆるゆると「内容がおかしいがな。これはあかんで」とやんわりと指摘する方など。
いい悪いではなく仕事のスタンスです。担当課の実務の要潤、いや要の係長ならどちらに“あっさて、あっさて、あっさて、さては南京玉すだれ”査定をしてもらいたいでしょうか。
10年後、課長を務められたのはゆるゆる系の方でした。今もってその方、ミスター財政と呼ばれるレジェンドです。
誰でも間違いはある。相手の立場に立って、立てなくてもせめて相手の立場を思いやることが大切ですね。あらゆる人間関係に通用する普遍的な向き合い方ですね。
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